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「不破留寿之太夫」を観てきた [文楽]

あらすじはコチラ

シェイクスピアの喜劇をもとに書かれた新作文楽。
主役は「ヘンリー四世」と「ウインザーの陽気な女房たち」に出てくるフォルスタッフです。
私は文楽を観るのも二回目だし、シェイクスピア作品についてもぜんぜんわかりません。
さらに今回はイヤホンガイドも借りませんでしたが、本当に楽しめた作品でした。

会社のお昼休みに「不破留寿之太夫」の特設ページで
この作品に対する制作陣のこだわりを見てから行きました。

まずは衣装。
もちろん人形のこしらえですが、きれいなレースを使っていたりしてとても豪華。
そして登場する人形の大部分がピアスをしています。
主人公の不破留寿にいたってはへそピアスまでしています。
へそピアスはキラキラの星型でかわいい!

舞台装置にもこだわりがあったそう。
途中、居酒屋の場面があって舞台セットも居酒屋のセットになります。
その居酒屋セットのこだわりはメニュー。
木札に書かれたメニュー、思わずメモってしまいましたが…

ふらいどえっぐ、ふらいどぽてと、ふらいどちきん、ぽてとさらだ、かれいのにつけ、
びーふしちゅー、えだまめ、くじらのにこごり、つけもの、あんこうなべ、がんもどき、
にくじゃが、さばみそ、みそしる、おにぎり、べーこんえっぐ、、おでん、やきざかな、
ふぃっしゅ&ちっぷす、たまごやき、あつあげ、やきとり(たれ、しお)、ひややっこ

「おでん」や「つけもの」など、定番の居酒屋メニューから、
シェイクスピアの本場イギリスの居酒屋メニュー「ふぃっしゅ&ちっぷす」まで
無国籍居酒屋みたいなメニューがすべてひらがなで書かれていて、なんだかかわいい。
しかし「くじらのにこごり」ってすごいな。。。
こんな細かいところにまでこだわっているのですね。

私は出語り床のすぐ近くに座っていましたが、
その出語り床、そして三味線さんや太夫さんが着ている肩衣が草原模様。
通常の文楽公演とはひと味違う(らしい)仕掛けがたくさんちりばめられていました。
私はその 通常の文楽公演 を一度しか見ていないのでよくわかりませんでしたが・・・
だから、直前にそのブログを読んでいって本当によかったです。

物語は常時笑いが起こる本当に楽しいものでしたが、
最後に不破留寿がけっこう深いことも言っていて、なかなか考えさせられました。
今回見た席は、出語り床が視界に相当入る、なかなか見づらいお席でした。
まぁ、お得な三等席なのでね、仕方ないのですが。。。
もう一度正面からしっかり見たい!と思わせる公演でしたね。

アンケートに答えたらばんそうこうをいただきました。
ふぁるす.jpg

12月は「伽羅先代萩」がかかるようで。
これは歌舞伎で何度も見ている演目なのでぜひ見に行きたいところです!
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