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第七回永楽館歌舞伎 三.神の鳥(こうのとり) [歌舞伎]

なんとなく暫っぽい感じの舞踊劇でした。
幕が開くと青い筋隈を入れた悪玉の親分、満祐(男女蔵)を中心に
上手に傾城柏木(吉弥)、なまずのヒゲをたくわえた仁木入道(千次郎)、下手に家臣が三名(←暫っぽい)。
舞台上には捕えられたこうのとりが一羽、カゴに入れて吊るされています。
道成寺の釣鐘みたいな感じで。

その肉を食べると長寿になれるというこうのとりの子を食べようと、
家臣たちがカゴからこうのとりを出そうとすると、
すっぽんから狂言師夫婦実はこうのとり夫婦(愛之助・壱太郎)が登場。子を助けに来たんですね。
カゴのほうをグッと見つめ、扇でカゴを指す姿は道成寺の花子のようです。
家臣たちは、急に現われた狂言師夫婦を怪しみますが、柏木のとりなしでとりあえず舞を披露することに。
ここもなんとなく道成寺っぽいですかね。

このあと少々愛之助さんとカズくん、吉弥さんの踊りが続きます。

夫婦は隙をみてカゴに近づき、カゴの周りでみんなでわーわーやっていると、
急に吉太朗くん(子こうのとり)が出てきます。
着物の袂に黒っぽい羽根の模様が描いてます。
愛之助さんとカズくんも早替りでこうのとり仕様の衣装になります。
吉太朗くんは子どもだから黒い羽根の模様だったんですね。
愛之助さんとカズくんは銀色の糸できらきらする羽根の模様が縫ってありました。
白地に銀の糸が映えて本当にきれいな衣装でした。

正体を現したこうのとりは家臣たちの手からなんとか逃れますが、
まぁ、鳥なので抵抗むなしく3羽ともわりと簡単に捕まってしまい、あわや!!というところで
山中鹿之介(愛之助)が まてまてー と揚幕の向こうから暫っぽく声をかけて登場。
家臣や四天さんたちを次々と振り払い、実は鹿之介の仲間だった柏木にコウノトリ一家を逃がさせ、
さらばさらばと悪玉たちと別れて幕が閉まり、その後に幕外の引っ込み、という感じでした。

途中の三人の踊りはしっとりしながらも力強く、見ごたえがありました。
吉弥さんの傾城の衣装もステキで、近くで見るとなかなかすごい迫力でした。
幕外の引っ込みで大盛り上がりの中、幕となりました。
最後はやっぱりこういう演目じゃないとね♪

まねき.jpg





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