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永楽館チケット騒動2016 [歌舞伎]

前に書いたのはいつなんだか思い出せないくらいですが・・・

この前の日曜日,今年の永楽館チケットの発売開始でした。
去年おととしと大騒動だったので,今年もかなり緊張して迎えた午前10時。
あっさりとかなりよいお席が出てきて一件落着。
しばらく経って様子を見に行くとまだまだ余裕です。
そして今また様子を見に行ってみると,なんとまだ土曜日分が残ってるではないですか!!
あんなに緊張したのに。。。

去年おととしのことを思うと嘘のような落ち着きっぷりです。
半沢フィーバーがやっとこさ終息したんでしょうかね?
それともまさか座頭の方が結婚したから・・・?
そういえば去年は現奥さまからピンクの胡蝶蘭が来てたっけなぁ。
懐かしいわ。

兎にも角にも,ひとまずかなりよいお席が取れたので一安心です。


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浅草大賑わい [歌舞伎]

つりー.jpg

浅草に行ってきました。
ご挨拶は国生くん。
演目のあらすじを説明してから少々お話。
今年新成人なんだそうですよ。
「あさくさ」であいうえお作文で今年の抱負を披露,携帯の注意をして終了です。

昨日寝るのが遅かったせいか,「毛抜」で多少とろとろしてしまいました・・・
「四の切」は終盤の,鼓の音が出なくなるところの静(新悟くん)のせりふで大感動してしまいました。
今まで何度も見ていたのに,あんなに感動したのは初めてです。
新悟くんの静,声もきれいだしすごくよかったです。

三連休全部観劇で大充実でした。

・・・

帰りに浅草寺におまいりに行きました。
歌舞伎が終わってからなので6時過ぎでしたが,かなりな長蛇の列。
ちょっと急いでいたので,遠くからそっと拝ませていただき,おみくじを。
毎年恒例 凶 が出ると思いきや,今年は吉でした。
昨日の手ぬぐいもうれしかったけど,ほかにもよいことがありますように(-人-)


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遅ればせながら [歌舞伎]

旧年中も,たまにしか更新されないブログをご覧いただきありがとうございました。
本年もたまにしか更新されないグダグダブログになる可能性大ですが,
どうぞよろしくお願いいたします。

今日は国立劇場に行ってきました。
ロビーには和史くんを抱っこしている瓔子さんが!
大きくなったなぁ。 そしてかわいいなぁ。

国立は2回目でしたが,おもしろかったのに前回は途中少々とろとろしてしまい,もったいないことを・・・
今日はしっかりはっきり見てきました。
立ち回り,すごかったですよ。
気迫の立ち回りを演じる菊之助さんと捕手のみなさんの素晴らしさもさることながら
舞台装置がまた本当にすごかったです。
見ているだけで異常に力が入り,アドレナリン出まくっちゃいました。

例年どおり手ぬぐいまきがありましたが,
去年は端の席にはまったく手ぬぐいが飛んでこなかったので
今年もまぁ飛んでこないだろうなと思いつつ,もしや!とドキドキしていました。
結果・・・
てぬぐい.jpg
やった!新年早々いいことあった(^^♪




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第八回永楽館歌舞伎 雑感③ [歌舞伎]

三.蜘蛛絲梓弦

こんな小ぢんまりしたところでどうやってやるんだろう?と演目発表のときから思っていましたが
考えてみれば一度小屋を壊して水槽をつくって「鯉つかみ」だってできたわけだし,
案外どうとでもなるものですね。

猿之助さんがしているときと早替わりする役の数は違いますが,基本的な流れは同じです。
ただ,頼光の家臣は後述の2人だけで,最後の蜘蛛との戦いは3人対蜘蛛で行われます。
その頼光の家臣である坂田金時と碓井貞光は千次郎さんと國矢さん。
二人ともりりしくてかっこいい!
特に千次郎さんは赤っ面がよく似合ってます。
去年の意地悪ドラ息子のときは本当にイヤなやつでしたが,
今年は頼りになるかっこいい家臣ですよ!

眠い2人のもとにお茶を持ったお小姓さん登場。
猿之助さんがするときは最初のお茶を持ってくるのは女の子なので,やはり少し変えていますね。
このときは御簾の前に幕?がしてあって,そこの陰から出てきました。
ひととおり踊り終わると糸を投げ,後見さんが目隠しをします。
目隠しの後ろで次の太鼓持ちに変身。
今度は糸を投げると後ろの障子に飛び込んでいきました。

つづいて座頭。
花道から杖をついて登場。
こちらは糸を投げるとすっぽんへ引っ込みます。

傾城薄雲はセリに乗って上がってきます。
以前永楽館で「白浪五人男」がかかったときに愛之助さんが弁天娘をしていましたが
そのときはそんなに思わなかったけどというか普通に女形姿が似合っていましたが,
今回の女形姿はけっこうごつごつしてて少し違和感が。
痩せたからかなぁ。 関係ないか。
声は高い声もきれいに出ていてすごくよかったです。

最後はいつものようにやっつけられた蜘蛛が段にあがって糸を撒きまくって幕となります。
真ん中から微妙に上手よりの最前列だった私のところには念願の糸が!!
最前列よりはちょっと後ろのほうが糸が自分に向かって飛んでくるような感じがして
テンションがあがるのかもしれませんが
頭の上にふわーっと糸がかかってくる…それでも十分です。
幕は上手に向かって閉まってくるので,
下手方面に飛んでいた糸がこちらに向かって回収?されてきます。
大量の糸にテンションがあがり,おお糸だ糸だと糸を手に取りながら拍手をしていたら
糸がごちゃごちゃと塊になって大変なことに。

P1100678.jpg
↑集まってきた糸を鷲づかみにして記念撮影。ボリューミー。

このときにはもう頭から腕から糸まみれになっており,
周りの方たちとお互いに体についた糸を取り合いっこです。

そうこうしているうちに幕があき,恒例のカーテンコールですが
こちらも例年と比べるとさっぱり目。
中央に愛之助さんが一人で立っていて,カズくんと千次郎さん,國矢さんを呼び込みます。
この幕に出ていなかった鴈治郎さん,吉弥さん,寿治郎さんがいらっしゃらず
ちょっとさみしかったですが,千次郎さん,國矢さんのご挨拶を聞くことができました。
お二人とも出演がかない,またこんな大役をつとめることができて本当にうれしいと笑顔でお話しなさっていました。
寿治郎さんもですが,普段の公演ではお弟子さんたちのご挨拶は聞けないので,
こういうの,うれしいですよね。
愛之助さんとカズくんがひとことずつご挨拶をして幕となりました。
来年も開催されることを願って。。。
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第八回永楽館歌舞伎 雑感② [歌舞伎]

二.口上

お楽しみの口上ですが,今年はいつもと比べるとかなりさっぱり目で,ちょっと物足りなかったかも…
期待値が高すぎたんだろうか。
上手から鴈治郎,壱太郎,愛之助,寿治郎,吉弥の順で。
以下,だいたいこんなような感じのことを。

まずは愛之助さん。
いつものつかみの「お練りの人数と町の人の人数」の話が今回はなし。

一回目に父と壱太郎さんと来たときのことを思い出す。
一回目のときは三回まで続けられればいいね,と言い続けて今年で八回目。
これもひとえにボランティアの方,お客さまのおかげです。
この公演では自分は一つは初役をやりたいと思っているが,
八回目ともなると何をやろうかと考えてしまう。
せっかくなので出石でしか上演できない演目を,
ということで去年の「神の鳥」に続いて今年は桂小五郎のお芝居をした。
今年は鴈治郎兄さんが出てくださっており,来月は南座で襲名披露がある。
本来襲名の前の月はお休みだが,こうして出ていただいて本当にありがたい。
このあとの「蜘蛛絲梓弦」では五役を早替わりで踊り分けます。
小姓,えーっと…(しっかり!!)た…太鼓持ち,座頭,傾城,そして蜘蛛。
もっと詳しく知りたい方は,イヤホンガイド,番付などをどうぞ。

カズくん

今回も出演がかなってうれしい。
また,今回は父と寿治郎さんと一緒で,松葉色の裃を3つも舞台上に並べられて本当にうれしい。
とこのあとはいつもの出石宣伝隊長としての宣伝。
この宣伝もいつもよりボリュームダウン。
玄武岩の玄さんとコウノトリのコウちゃんのぬいぐるみとお菓子を少々。
そういえば新商品のサトウのごはんみたいなのがあったな。
どうやらいつものセットをご自宅に置いてきてしまったらしく,今年はあっさり目だったようです。

鴈治郎さん

二回目以来の出演がかなってうれしい。
壱太郎は出石町が本当に好きで,そのうち豊岡市議にでも立候補するのでは…
このあと,市議にからめて扇千景さんのことを何か言っていたような。
おもしろくて笑った記憶があるのに忘れちゃった…。
出石に来ると自分より壱太郎のほうが有名で,
お練りや町中を歩いていると「壱太郎さんのお父さんだ!」と言われてばかり。
こういう芝居小屋は全国津々浦々にあるが,
ここのように8年連続で公演が続いている芝居小屋はなかなかない。
客席と舞台の位置が近いこちらの会場は,江戸時代の雰囲気がそのまま残っている。
これは歌舞伎の原点。
観客は役者の息遣いを直に感じ,また,役者は観客の反応を直に感じることで,より一層舞台がいいものになる。
客席も歌舞伎の一部であるというあらわれ。

吉弥さん

先ほどの「青雲の座」では愛之助さんの年上の女房の役をつとめた。
史実に基づくと,本来この女性は14歳だったらしく,
さすがにどうしたって14歳には見えないので(実際は10くらいしか歳は変わりませんが と言う吉弥さん 笑)
どうしようかと思っていたが,できあがった脚本を見ると トウの立った年かさの花嫁 という設定がされていて助かった。
(トウの立った姉さん女房 と実際劇中でも甚助さんから言われてました)
愛之助さんが若いので,自分も年上の設定ながらも若く演じたつもりでしたがいかがでしたか?(拍手!)
拍手をしてくださったみなさんにおそばをご馳走したいところですが
今日はその拍手を胸に千穐楽までがんばってまいります。

寿治郎さん

去年は「帯屋」で意地悪な母親を演じておりました(そういえばそうだった…)。
今年は吉弥さんの兄を演じているが,実際の歳は…?(笑)


そして最後にもう一回愛之助さんがすみからすみまで~で締めます。

私もだけど,みんながアンケートに「口上がいちばん面白かった」とか書くから今年は控えめにしたんだろうか。
せっかく寿治郎さんもいらしたんだからもっとたくさんお話聞きたかったかも。。。
30分の幕間をはさんでいよいよお楽しみの 蜘蛛絲 です。
はたして糸まみれになれるんでしょうか。
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第八回永楽館歌舞伎 雑感① [歌舞伎]

一.青雲の座

今年のご当地演目はこちら。出石に身を隠していた桂小五郎のお話。
京都時代の恋人の芸妓さん,深い仲になった城崎温泉のお宿の娘さん,出石での奥さんという
三人の女性と小五郎のいろいろな意味で緊張感のあるやり取り,
そしてその三人の女性同士の心のたたかい?が見どころです。
長いですよ。

冒頭,芝居前の小屋に新撰組が小五郎を探しに来たという体で
新撰組の役者さんたちが客席をぐるぐる回ります。
桟敷には小五郎の恋人・幾松(カズくん)がいて,新撰組に連行されそうになりますが
命の代えても彼の居場所は言わない と毅然と言い放ち,新撰組は退散。
客席から 新撰組はかえれかえれー! と声があがりますが
どうやらこれは鸛の会(永楽館の大向こうさんの会)のみなさんが言っていた模様。
一応殺伐とした場面でしたが,観客参加型のアットホームな雰囲気が。

ところ変わって,出石に身を隠そうと出石の荒物屋・甚助(寿治郎)に連れられて孝助と名を変えた小五郎が関所にやってきます。
上方言葉を話さず,通行手形も持っていない小五郎は関所の番人にあやしまれますが,
甚助と見知りの出石藩町奉行の堀田様(雁治郎)のとりなしで無事に関所を抜けます。
手形を出せと言われた愛之助さんは出石そばを20皿以上(?たぶん20皿だったはず)を食べるともらえる手形を出してここでひと笑い。

その後,甚助の妹おすみをお嫁さんにし,かりそめの夫婦ではあるけれどけっこうラブラブな二人。
表向きはまぁ平和に暮らしていましたが,詮議の手は次第に出石にも近づいていました。

ある日,たずねてきた堀田様と碁を打つことになった小五郎。
碁を打ちながら二人がいろいろ話をします。
堀「最近うちの息子が役者になりたいと言っている」
小「ご器量がいいからいいじゃないですか」
堀「ところで芝居はお好きか?贔屓の役者は?」
で中村鴈治郎は苦手だとか片岡愛之助は大嫌いだとかよくある流れに。
と,ここで鴈治郎さん,
「片岡愛之助といえば最近世間を騒がせているようで…」と言い出します。
愛之助さんも「まぁめでたいことですから…」と普通に返しているし。
エヌさんから送られたピンクの胡蝶蘭はいちばん目立つところに飾ってあるし,
お芝居中に普通にいじってるし…すごいな。

孝助が小五郎であると見抜いた堀田様は,小五郎を助けるため
通行手形を渡し,追手がすぐ近くまで迫ってきていることを告げて去っていきます。
鴈治郎さん,日本の将来のためには小五郎は必要な人材だと言って彼を助けたい思いと
自分の役目の間で揺れる役でしたが,どっしりしていてよかったですね。
愛之助さんはなんかけっこうほっそりしていて,迫力負けというかなんというか。
もう少し貫禄ある感じでもいいのでは?と思ったり。

甚助のアドバイスもあり,城崎温泉の宿に一旦隠れることになった小五郎夫婦。
でも宿には深い仲になったお宿の娘・おたき(純弥)がいるため気まずい小五郎。
それでもおすみを連れ,小五郎は城崎へ。

おすみにお風呂に入るよう勧め,くつろいでいる小五郎のもとにおたきが…
実はおたきのお腹には…なのですが(なんか去年も同じような…)
お腹の子は悲しいことになってしまい,泣いて詫びるおたき(純弥さん,よかった!)。
ここで,まぁこういうときの定番というか,忘れ物をして部屋に戻ってきたおすみさんが
一部始終を聞いているわけです。
ああああとはおおおおなご同士で!!!!!とか言いながら大慌てでお風呂に入りに行くダメな小五郎。

二人きりになったおすみとおたきは,お互いに
あなたのほうが先に彼を好きになったのに私ったら みたいなことを言って謝り合うのです。
去年から吉弥さんはこんな感じの 耐え忍ぶ女房 ですが,
こういう役をやっている吉弥さんは本当にいいですね。

なんとかおたきと和解?してホッとしたところに今度は幾松が。
あの人は長州の,日本のために必要な人だから,長州に返してくれ,と言いにきます。
奥さんに向かって何言ってんの!?!?と思ってみていましたが,
おすみさんは もともとかりそめの夫婦で,いつかはこんな日が来ると思っていました
とか言って泣く泣くひとりで出石に帰って行ってしまうのです。
あぁもう,なんでこんないい奥さんがいるのに。。。小五郎め!!(なんか去年も同じような…)

全部解決したところでタイミングよくお風呂から戻った小五郎は
部屋にいるのが幾松と知ってびっくり。
今更おめおめ帰れないと言う小五郎でしたが,幾松の説得で結局幾松と一緒に長州に帰ることになります。

長州への帰路,いつまでも幾松っていうのも…芸妓の名前だし。。。と新しい名前を小五郎が考えてあげることに。
すると考えている間に客席から「ノリカ!」と声が!! 客席参加型ですわ。
客席は爆笑,舞台上の二人もニヤニヤしています。
幾松の名前は「松子」に決まり,「デラックスではないぞ」と愛之助さんが言いながら花道を引っ込んでいきます。
最後の「ノリカ!」で軽くぐずぐずになった感はありましたが,
去年の「帯屋」のような,登場人物誰も救われない残酷な話ではなかったのはよかったのかな。

この,長州へ帰る場面の前に,おすみさんが一人で出石へ帰る場面が入ります。
追って来たおたきに あなたはまだ若いんだから,幸せになりなさい と声をかけ,泣きながら去っていくおすみさん。
もうここの吉弥さんは…もらい泣きしちゃいました。
周りの方もけっこう泣いておられましたね。
吉弥さんは「帯屋」に続いて気の毒な奥さん役でしたが,
こういう役の吉弥さんは本当にハマるので,気の毒で悲しいけれど,また見たいような複雑な気分でした。

P1100663.jpg
今年から 正座をするときにつらくなりにくいクッション が各席に置かれていました。
これを使ってもつらかったので結局体育館座りの私。。。


*追記*
今愛之助さんのブログを見ていて思い出しましたが
最初,スクリーン的な幕が舞台に置いてあって,映画のように出演者の名前が字幕で紹介されました。
そして新撰組が題材と思われる昔のチャンバラ映画?のようなものが映し出されました。
なんか斬新な演出でした。

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今年も [歌舞伎]

ついに終わってしまいました。
ご出演のみなさんもおっしゃっていましたが、
終わるとなると本当にさみしいものです。

今年は中に入った途端に目立つところに置かれた
イニシャルNさんから来ていた花にビビりましたが
例年どおりたいへん楽しませていただきました。

IMG_2015110838619.jpg
奮発して新幹線に乗ってしまいました。
バス→そのまま仕事はもう…


主語を一切書いていなかったことに
投稿してしばらくしてから気づきました。
こちら、永楽館の話です。
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三月花形歌舞伎 昼の部 いまさら雑な感想 [歌舞伎]

いまさらですが・・・
そしてほんのり手元と頭があやしい状態で書いてますので。。。

一.矢の根

間抜けなことにせっかくの歌昇くんメインのお芝居なのに
双眼鏡をロッカーに格納しっぱなしという…
抽選の応募で頭がいっぱいだったからなぁ…

これ、いつ見ても思うけどもあの襷をかけるところの後見さんと
五郎が寝ているときに背中を支えている後見さんのたいへんそうなこと。
後見さんと俳優さんの奮闘とで成り立っているお芝居なんだなぁ、と。

歌昇くんは隈取もキリッとかっこよく、動きも大きくてかっこよかったです。
双眼鏡を持っていたらきっと顔ばかり見てしまっていたと思うので、逆になくて正解??
歌昇くんの弟である種くんは五郎の兄、十郎として登場。
やっぱり仮称くんと比べたら若さは隠し切れなくて、五郎の兄感はそんなになかったけれど
夢の中の人特有?のはかなげな感じはふんだんに感じられて、そこはすごくよかったような。
歌昇くん、実際はそんなに上背があるほうではないけども、すごく大きく見えました。


二.鳴神

ここからは双眼鏡ありで。
これは米吉絶間姫が本当によくがんばっていました。
花道から出てきたときのかわいらしさ、お上人さまと二人きりになって以降の色っぽさ、
そしてあの大量の台詞…
しかしあの胸元をさすられているときの目つき、色っぽかったなぁ。
あれは女性の私が見ていてもぽーっとなるくらいだったので
女性に慣れていないお上人さまなんてもうイチコロ(←古い)でしょう。

松也くんはなんか愛之助さんがお上人さまをしたときの感じによく似ていました。
あの、夫との話を聞いて転がり落ちてくる前までは
米吉くんばっかり見ていたのであれですけども、
松也くんのお上人さま、なんだかとても色気があって
絶間さまと二人での場面では二人のかもし出す色気で本当にどきどきしちゃいました。
二人とも初役でのお上人さまと絶間さまでしたが、
何回でも見たくなる、魅力たっぷりの組み合わせでした。
回を重ねるごとにきっともっと魅力的になる!と断言できる、いいお芝居でした。


三.流星

ここで今回巳之助くんを初めて見ましたが、ダメですね、もう涙が出て。
この前も言いましたが、今まで三津五郎さんと巳之助くんてそんなに似ていると思ったことがないのですが
この流星に出ている巳之助くんは本当に三津五郎さんとお顔が似ていました。
この後南郷と傘のおばけをやっているときは
特に似ているようには思わなかったので、不思議なもんですね。

冒頭の右近くんと隼人くん、美しかったです。
右近くんは、ああいう幻想的なお姫さま的な役がハマりますね。
普通の歌舞伎のお姫さまの衣装と違う、袖の部分がぴらぴらした衣装が妙に似合う気が。
隼人くんもきりっとかっこよくて本当に素敵なふたりでした。
こういう舞踊モノはだいぶ苦手な私ですが、巳之助くんの懸命の踊りに釘付けになり
眠くなることもなく、かなりしっかり堪能させていただきました。

・・・

このあとに例の抽選になったわけですが、
私はこのとき3階にいたのでどうせ当たらないと高をくくって
隣の席の見知らぬ方と話したりして完全にだらけていました。
このときの私はなぜか2階3階の抽選券はよけられていて
1階しか当たらないようになっているものだと思い込んでいたのです。
直接プレゼントを受け取りにいくのが2階3階は大変だからよけられているものだとばかり・・・
しかしこのときはばっちり2階の方も当選しており、誤解だったと気づくわけです。

このときの巳之助くんは夜の部の準備があるとのことで
早々に楽屋に引っ込んでいきましたが、引っ込んでいくまで客席を盛り上げていて
そんな一生懸命な姿を見てまた涙が出てしまうダメな私なのでした。


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ひさびさ南座 [歌舞伎]

12月の熱狂ぶりはどこへやらという感じの気分停滞ぶりでした。
12月の私と今の私はもはや別人のような…
やっぱりあれだけ熱気むんむんだと反動がきちゃうんでしょうかね?

先月の松竹座をきっかけに徐々に気分も上向いてきたところでしたが…
しかし気を取り直して行ってきました、南座へ!

しかしこの公演のチラシ。
みんなで傘を持って並んでいるほうではなくて拵をしているほう。
私が拵をしている状態のお顔を実際に見たことがある,それぞれのお父さんたちにそっくり。
松助さんはお顔を見たことがなく、延寿太夫さんはまたちょっと違うので別として
あ、あと種くんはいつも又五郎さんに似ていると思っているので別か。
普段そこまで似ていると思ったことがない他の4人がびっくりするほど似ています。

観劇日は土曜日。
チケットをもいでもらって中に入るとお菓子をくれました。
そういうことに縁のない私はすっかり忘れていましたが、世間はホワイトデー。
ホワイトデーだから来場者全員にお菓子が配られたわけです。
中には抽選の紙が入っていて、応募すると終演後に出演陣からの
ホワイトデーのプレゼントが当たるというではないですか。
絶対当たらないだろうとは思っていましたが、一応応募(当たりませんでした)。

当たった方は7人の手ぬぐいとサイン入りブロマイドが送られていました。
いいなぁ。。。
昼の部は3階、夜の部はなんと最前列だったので
プレゼントは当たらなかったけれど、間近でがっつり堪能してまいりました!

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幕見席より その4 [歌舞伎]

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ついに私にしてみたら千穐楽の日が。
どうしてもずらせない用事があった6日以外、休みの日は全部来ちゃったなぁ…。
あと3日もあるのに見られないなんて…悲しいなぁ。

しかしこういうときはマジメにパッと起きられるものです。
仕事に行くときはいつまでも寝床でグズグズグズグズしてるのに。
沖縄行きの早い飛行機に乗るために3時に起きたりね。

・・・

ちょっと微妙な大向こうさんが近くにいらして う~ん… と思っていましたが
お芝居に入り込んでしまえばね、でもちょっと気が削がれたところもあったけど。
舞台上の誰も松嶋屋じゃないのに思いっきり 松嶋屋! とか声かけたり
ここで!?!?みたいなところで台詞にかぶりながら声かけてたり。。。

今日が千穐楽ならなぁと何度思ったことか。
千穐楽なら明日からやってないんだから諦めもつくけれども
まだ明日もあさってもしあさってもやってるのに来られないなんて…。
楽日、午前中だけ休んじゃおうかなぁ…。

今日はもう始まる前から泣きそうになっていました。
愛之助さんが出てきただけで泣く、はなんとか回避しましたが。

行綱・待宵さまと別れるところ、今日は亀三郎さんに注目してみました。
義賢のセリフに合わせて悲しい顔になったり
いよいよ覚悟を決めて待宵さまを連れて落ちていくところでは
キッと引き締まった顔になったり、いやいや、亀三郎さん、細かい表情で魅せてくれますね!
花道の二人の引っ込みは、悲しいけれどよかったですね。
平家の上使の二人も毎回本当に憎たらしく、ちょっとしか出てこないのに存在感抜群です。

行綱と待宵さまの引っ込みでスイッチが入ってからはあとはいつもの

*言葉交わすもこれ限りじゃ

*腹が我が子にただひと目…

などの台詞や立ち回りで針が振り切れ、ぼろぼろ泣いてしまいました。
どの座組で見ても本当にいつも感動してしまいます。
次はいつ見られるんだろう…?
今日を最後に次はいつ見られるかわからない、というところが悲しくて泣いてしまったのもあるかもですが
初日に近いところから全6回。
回を追うごとに舞台上から伝わる悲壮感が大きくなり、
出演陣の心情、熱も伝わってきて本当に毎回毎回感動の幅が大きくなって
見ている私の心はわしづかみにされっぱなしでした。
充実の観劇だったなぁ、今月は。

・・・

さっき帰ってきて衛星劇場でやっていた伝説の2011年演舞場版を録画したのを見て
今度は心おきなくぐずぐずいいながら思いっきり泣きながら見ました。
さすがの私もあまり歌舞伎座でヒーヒーいいながら泣くのもね…ご迷惑ですから。
さんざん泣いてちょっとすっきりしたけど、楽日に行きたい気持ちが強くなってしまいました。
なんとかこの録画版で抑えておかないと。。。

IMAG1013.jpg
なかなか泣きやめずに屋上庭園にてクールダウン中。
初めて庭園行った。





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