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第八回永楽館歌舞伎 雑感② [歌舞伎]

二.口上

お楽しみの口上ですが,今年はいつもと比べるとかなりさっぱり目で,ちょっと物足りなかったかも…
期待値が高すぎたんだろうか。
上手から鴈治郎,壱太郎,愛之助,寿治郎,吉弥の順で。
以下,だいたいこんなような感じのことを。

まずは愛之助さん。
いつものつかみの「お練りの人数と町の人の人数」の話が今回はなし。

一回目に父と壱太郎さんと来たときのことを思い出す。
一回目のときは三回まで続けられればいいね,と言い続けて今年で八回目。
これもひとえにボランティアの方,お客さまのおかげです。
この公演では自分は一つは初役をやりたいと思っているが,
八回目ともなると何をやろうかと考えてしまう。
せっかくなので出石でしか上演できない演目を,
ということで去年の「神の鳥」に続いて今年は桂小五郎のお芝居をした。
今年は鴈治郎兄さんが出てくださっており,来月は南座で襲名披露がある。
本来襲名の前の月はお休みだが,こうして出ていただいて本当にありがたい。
このあとの「蜘蛛絲梓弦」では五役を早替わりで踊り分けます。
小姓,えーっと…(しっかり!!)た…太鼓持ち,座頭,傾城,そして蜘蛛。
もっと詳しく知りたい方は,イヤホンガイド,番付などをどうぞ。

カズくん

今回も出演がかなってうれしい。
また,今回は父と寿治郎さんと一緒で,松葉色の裃を3つも舞台上に並べられて本当にうれしい。
とこのあとはいつもの出石宣伝隊長としての宣伝。
この宣伝もいつもよりボリュームダウン。
玄武岩の玄さんとコウノトリのコウちゃんのぬいぐるみとお菓子を少々。
そういえば新商品のサトウのごはんみたいなのがあったな。
どうやらいつものセットをご自宅に置いてきてしまったらしく,今年はあっさり目だったようです。

鴈治郎さん

二回目以来の出演がかなってうれしい。
壱太郎は出石町が本当に好きで,そのうち豊岡市議にでも立候補するのでは…
このあと,市議にからめて扇千景さんのことを何か言っていたような。
おもしろくて笑った記憶があるのに忘れちゃった…。
出石に来ると自分より壱太郎のほうが有名で,
お練りや町中を歩いていると「壱太郎さんのお父さんだ!」と言われてばかり。
こういう芝居小屋は全国津々浦々にあるが,
ここのように8年連続で公演が続いている芝居小屋はなかなかない。
客席と舞台の位置が近いこちらの会場は,江戸時代の雰囲気がそのまま残っている。
これは歌舞伎の原点。
観客は役者の息遣いを直に感じ,また,役者は観客の反応を直に感じることで,より一層舞台がいいものになる。
客席も歌舞伎の一部であるというあらわれ。

吉弥さん

先ほどの「青雲の座」では愛之助さんの年上の女房の役をつとめた。
史実に基づくと,本来この女性は14歳だったらしく,
さすがにどうしたって14歳には見えないので(実際は10くらいしか歳は変わりませんが と言う吉弥さん 笑)
どうしようかと思っていたが,できあがった脚本を見ると トウの立った年かさの花嫁 という設定がされていて助かった。
(トウの立った姉さん女房 と実際劇中でも甚助さんから言われてました)
愛之助さんが若いので,自分も年上の設定ながらも若く演じたつもりでしたがいかがでしたか?(拍手!)
拍手をしてくださったみなさんにおそばをご馳走したいところですが
今日はその拍手を胸に千穐楽までがんばってまいります。

寿治郎さん

去年は「帯屋」で意地悪な母親を演じておりました(そういえばそうだった…)。
今年は吉弥さんの兄を演じているが,実際の歳は…?(笑)


そして最後にもう一回愛之助さんがすみからすみまで~で締めます。

私もだけど,みんながアンケートに「口上がいちばん面白かった」とか書くから今年は控えめにしたんだろうか。
せっかく寿治郎さんもいらしたんだからもっとたくさんお話聞きたかったかも。。。
30分の幕間をはさんでいよいよお楽しみの 蜘蛛絲 です。
はたして糸まみれになれるんでしょうか。
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